日本コアコンディショニング協会・特別メール講座【第１話】
こちらのメールはJCCAのHPにご登録いただきました方、JCCAのセミナーにお申し込みいただいた方にお送りさせていただいている特別フォローメールです。
このフォローメールを通してコアについてより興味を持っていただければ幸いです。
登場人物
健一（けんいち）：
高校の先生、陸上部の監督
純子（じゅんこ）：
超元気な新米ママ
勇介（ゆうすけ）：
泣き虫赤ちゃん
宮本（みやもと）：
熱きトレーナー
第一話：泣きむし勇介
人も空もオレンジに染まった
夕暮れ。
少し寒さをふくみ始めた風が
茶色く変わった葉っぱをそっと
吹き飛ばした。
純子は息子の勇介をおんぶして
買い物からの帰り道を歩いていた。
明日の晴れを予感させるような
大きな夕日がゆっくりと沈んでいく。
『今日も良い日だったね。勇介。』
背中の勇介の顔を見て純子は
優しく語りかけた。
ゆったりとした時間が流れている。
帰宅した純子は
勇介を赤ちゃん用の
ふわふわベッドに寝かせ
夜ごはんの準備を始めた。
今日は肉じゃがだ。
おいしくなりますように・・・。
愛情を込めて具材を煮込んでいると
隣の部屋から・・・『オギャー』
いきなり全力の泣き声が
聞こえてきた。
勇介がまた泣き始めたのだ。
先ほどまでは
天使のような寝顔だったのに
今は、母に甘える暴君だ。
『はい、はい、はい』
純子は料理の手を止め、
勇介を抱えてあやし始めた。
『勇介はもう、どれだけ泣くのよ～
朝から晩まで。
最近は寝返りもするようになって
布団も蹴っ飛ばすし。
ま、かわいいから
許してあげるけど。（笑）』
いつも元気で前向き、全力投球。
純子はそんな性格の新米ママだ。
初めての子育て、
楽しんでやっていたけれど、
はた目から見て純子は
少し疲れが出ているようだった。
今までの家事にプラスしての育児。
慣れないことも多く、毎日が闘い。
神経も体も使う。
「ただいまー」
『あ、健一さん、おかえりなさい。
今日は肉じゃがよ。』
「おー！！肉じゃがか♪おいしそう。
ちょうど食べたかったんだよ。
いつもありがとう。」
育児も家事も精一杯がんばっている
純子を助けていたのが
優しい自慢の旦那、
健一のマッサージ。
毎晩、純子は肩のマッサージを
してもらうのが日課だった。
健一のマッサージの腕はかなり良かった。
というのも健一は高校で
体育の先生をやっていて 、
部活動の生徒たちに
ストレッチやマッサージを
してあげたりしていたからだ。
最近、健一の部活では
『コアコン』というものを取り入れ
『セルフコンディショニング』というものを
生徒たちにはすすめている。
だからマッサージは
あまりしなくなったそうだ。
そう健一は話してくれた。
ただ純子には
『コアコン』も
『セルフコンディショニング』の意味も
よく分からなかった。
健一は監督として若手ながら優秀で、
今年のインターハイでは
陸上部の教え子たちを
全国大会に導いた。
また健一は部活の指導を通して
日ごろから体を整えておく重要性を感じ、
今まで全て健一が実施していた
ストレッチやマッサージを、
教え子たちが自分ひとりで実践できるように
セルフコンディショニングとして
部活動に導入。
おそらくそれが功を奏したのだろう。
以前よりケガ人は減り
練習の量も質も上がった。
そのような経験もあり、
健一は純子の身体に疲れがたまって
悲鳴をあげる前に、
予防のためのコンディショニングの
一環としてマッサージをしていたのだ。
『いつもありがとね』
お互い感謝を口にしながら
ストレッチやマッサージを
受けるのは本当に心地よかった。
とても仲のいい夫婦だ。
ある日、純子は勇介を連れて
陸上部の試合の応援に行くと
健一の教え子たちが
棒のようなものにあおむけに乗って
手脚を動かしていた。
他のチームとは明らかに違う光景。
純子は不思議になってその夜、
健一に聞いてみた。
『健一さん、今日のあれって何？』
身振り手振りをつけて健一に伝えた。
つづく・・・
次回予告
次回のメールでは、【二度目のコア】の第二話に加え、ストレッチポールやコアコンディショニングをに関する有益な情報を載せているウェブサイトをご案内いたします。楽しみにお待ちください！